八甲田1000キロレポート

八甲田1000キロレポート

いつだって日常を冒険へと変えるのはおもいつきである。

そうだ29erをシングル化して1000キロのブルベに出ようと思ったのは埼玉1000アタック八甲田まで数週間前のことだった。
その話を一緒に走るフィリップさんにすると即答で私もシングル化すると言ってきたのでシングル化に必要なパーツを注文して2台分のホイールを組み上げた。

シングル化したら29erで近くのヤビツと箱根を登ってみようと思ってたので徹夜で組み上げたらすぐヤビツに向かった。
下のセブン-イレブンでまいんちゃーんとあやのさんとかと合流しすぐ出発した。登れるか心配だった蓑毛までは14キロくらいで難なく登れたがチョット足を使いすぎたためそこからペースダウン結果49分で登り切った。まあまあだろう。ちなみにギア比は前が46で後ろが16Tだ。

峠で長居してもしかたないので皆合流したらそそくさと下りセブン-イレブンで休憩取ったら箱根へと向かった

箱根ふもとにきつき旧道を登り出す。わりと順調に鳥居まできてそこある登れなそうな絶壁を助走をつけていっきに駆け上がることに成功しが調子が良かったのはここまでだった。足があきらかに吊りかかっている。あかん・・・
そのまま七曲りに来るもそこから釣りまくり。登れる気がしない、その後つる止まるを繰り返しやっと箱根を登り切ったが1時間30分位かかってしまった。

でもこんなんで大丈夫なんだろうかと思うことはなくまあなんとかなるっしょてきな考えしかなかった。

とりあえずルートラボで道を引き携帯にいれて見れるようにして、装備は何時も同じのしか持ち歩いてないので準備することもなく当日を迎えた。

入間の豊水橋にフィリップさんとギリギリに着く機材確認をおわらしてスタートする頃には私とフィリップさんしかいなかった。
スタートのっけとりあえず全力で漕ぐ36キロから40キロ位のペースでフィリップさんと回してすすむも向かい風がつらくわりと速度に乗らず足をひたすら削るだけだった。やがて何人ものブルベライダーを抜き利根川を過ぎたとこのサイクリングロードにあがるとそこでで漕ぎこむ時に汗で手が滑りずるりと状態落とすも引き足でなんとか体制を立て直しなんなく状態を起こすことに成功するもの引き足を全力で引っぱったため足がつり終了。そこから速度を30キロくらいに落としCP1へと向かった。

15時45分ローソン那珂川馬頭店着CP1についた。足がやっと温まってきてかるい。長居しても仕方ないのですぐに出発しCP2へむかった。

白河に降りてきてそこから会津若松へとヒルクライムが始まる。私もフィリップさんも足が温まり最高ハイになってる。自然と腰がもちあがりガンガン坂を駆け上がっていく。何台ものロードを抜き去りフィリップさんのペースが落ちてきたので私が前にでた。グイグイダンシングしフィリップさんを少しずつ引き離し最後トンネルが見えてきたのよしと気を抜いた瞬間スプリントしてたフィリップさんに抜かれていたww何時も真逆の展開になり笑った。そこからトンネルを潜り会津へとくだっていった。

喜多方のCP2に着く日付はまだ変更してはなかったと思う。なにもないのですぐ出発、喜多方から山形へ向けて登る途中のトンネルちたいをぬけて山形へと下る途中でアタマのおかしい車が増えだした。自転車が下ってきているのに対向車が反対車線を逆走してくるのである。それは一台ではなくすべての車が前が遅いと対向車線を逆走して抜くって感じの文化みたいだ。ここから先山形秋田青森はだいたいこういう文化らしいので走る人は気おつけたほうがよい。

さくさくすすむも対して何もない。マシンのように道路を漕ぎ続ける。

フィリップさんのマシンにトラブルが発生した。私の29erとフィリップさんのはモデル名が一緒のパラゴンだったので同じような改造をしたらどうもフィリップさんのほうが数ミリチェーンステーが短いらしく初期伸びをしたチェーンがギアを飛んでしまい坂で一切踏めなくなってしまった。後ろから観察してるとチェーンが振動で跳ね上がったときにギアを飛ばしてしまうのでこのチェーンの振動さえどうにかすれば走れそうだとおもい道端にある看板の番線の余ってる部分を拝借して即席のチェーンガイドを作り上げた。いごチェーン飛びはなくずっと当たってるわけでもないので抵抗もなく走ることが出来たようだ。

CP3セブン真室川新橋店着何時についたかは覚えてもない。とりあえず秋田へ向け出発

途中何人かすやすや寝てるブルベライダーを目撃する気持ちよさそうだった。この道はむかしきくみみさんと秋葉から秋田まで走った時通った道だったのでなつかしいなーと思いつつPC4を目指した。
CP4ローソン大森町店到着、たしか昼過ぎくらいにつく、なにもないので即出発。
途中ゲキサカアップダウンが続き私もフィリップさん発狂して登ったつれえええええ、あしもげるううううううその連呼した記憶しかない。
CP5到着19時を回ってたと思う。そして近くの健康ランドにむかう。

健康ランドに着くとお風呂に入って3時間くらいねて2時頃出発した。

出発してまもなく糞つまんない直線道路が現れつまんなすぎて途中あった道の駅に意味なくより二人夜空を眺め現実逃避してまた走りだした。

そして始まるアップダウン。しかもわりと斜度があるアップダウン淡々とつづく・・・朝が開けた海沿いの景色は最高に爽やかだったが僕らは最高に鬱陶しかった。
踏み込む度に大きく息を吸い吐き、浮き出る血管浮き上がる筋肉、滝のように流れるオッサンの汗、その景色には似つかわしくないむさいおっさんたちがゼーハーゼーハーいいながら坂を駆け上がっていく。「このアップダウンいつ終わるんだよ。キレる私フィリップさん、私「だれだよ29erシングルで行こうとか言ったやつ私だ」「つれええええええ」もう何回アップダウンしたかわからない頃スーパーが見えてきた。「よろう」「一致」そこで補給をとりまた踏み出す。地図を見る限りCP6まであと少し、足に羽根が生えたようにかるい。キタ!ロングライド中一回来る最高にハイなる瞬間!!上がるケイデンス速度は43をしめし坂も40キロでいっきに駆け上がる。私は今世界で一番輝いてるぜひゃっはああああああとぶっ飛ばす。まるで乳酸はたまらない血糖値がなくなるまでどこまでも回せそうである。後にこれが多分トリガーで死ぬのだけど・・・そしてあっという間にCP6につき補給とったら出発した。

そこからはまっすぐ伸びるまたつまらない道が続くやる気もなくなりのんびりモード脇にはねてるブルベまんもいたが淡々と進む。いつ終わるんだよ・・そして竜飛岬まえに2つ丘があるんだがそこでトラブルはおきた、一個目の丘は足がまわり回ったので踏みに踏み抜いてふぃりっぷさんをちぎり登り切る。そして2個め・・・それはおきた・・・心臓が心房細動をおこしだした。首で脈をとるとあきらかに脈が乱れている。脈は浅く早い・・多分寝不足と踏み踏みぬいたせいだろう。もともと冷たいものを飲むと心房細動を起こす体質で医者に相談したら死ぬようなものじゃないと言われが当本人はとてもそうは思えはしないくらい苦しい。本州一周TTの時も冷たい飲み物のんで心房細動がおきてなんどか足を止めた。まあそのあと治す方法自分で研究した結果チャリモ式トレが生まれたのである。結局自律神経が高心拍でしっかり命令を出せないのが原因なので、毎日しっかり20分高心拍を維持することでハッキリと信号を出せるようになるんじゃないかと考えたがそれはドンピシャだった。ちなみにFSRやタバタでは効果なかったまた10分も効果ない。効果あるならそもそも心房細動とっくに治ってるわけだから。とにかくチャリモ式トレをやってから冷たい飲み物のんで心房細動が起きることは完全に無くなった。医者にも直せないと言われあんなに苦しんだ症状が自分の仮説から実行して治るものは嬉しいものだった。
ただ体質はあるので寝不足がつづいて限界突破するとさすがに心拍が乱れたようだ。しかたなく竜飛岬手前の公園で30分休憩をとる。幸いこれで完全になおりいこう一回も心房細動は起きてはいない。

竜飛岬の前の峠を登る・・・あれルートラボだともっとゆるく表示されてたのに軽く10%を超えている。「足もげる」「なんでシングルで来ちゃったんだろう・・・」「つらい・・・」そんな言葉連呼すること数十分わりとみじかく登り切るもふたりともキレ気味である。写真をパシャっととり下りだす。そしてCP7サークルK今別店につく。最終チェックポイントだ!しかし何か思い当たることもなくよし青森の健康ランドまではしりだした。途中昔きた雲のむこう、約束の場所生地によったりした。その後雨が降り出して雨具きて走った区間もあったがトラブルもなく健康ランドにつきお風呂に入って20時頃寝て2時頃八戸へ向けて出発した。
通過チェックのとこに猫がいたので近寄ってくとめっちゃ威嚇されましたww

その後始まる地獄のような坂・・・とにかく長くて急である。ルートラボだとこんななかったのにww序盤は星を見つつフィリップさんと会話しつつこれまでの走りを振り返りながら気持よく登っていた・・しかし斜度がだんだん上がる・・あかんあそこにゲートある・・・うわあ斜度上がりそう・・そして予感は的中ぐんぐん斜度がきつくなる。途中道路の端で寝転がって星を見て現実逃避してた。
しばらく走ると岩木山展望所がありそこで休もうとしたら八甲田山除雪隊の歌が流れだし。ホラーかよってくらいわりと怖かった。
またトボトボと登り出す「辛い・・いつ終わるのこれ・・・ 」「くそがああああああ」「はあはあ」おっさんたちの喘ぎ声だけが静かな山の中をこだました。
終わらないエンドレス坂、今にも終わりそうな足。進まないクソ自転車・・・・「あかん」
言葉もなくなりただペダルに体重をあずけつつ腕で無理やりペダルを押し込む。「まだかよと思っていたら牧場みえてきてだいたい登り終えたようなかんじになった。あとはアップ・ダウンしつつ下りがはじまりいっきにくだりおえ、ただひたすら足を回した。はやく家に帰りたい。まじですぐに帰りたい。とだけおもい漕ぐ。あと十キロくらいでおわりだあああああと思ったらまたアップダウンである。はあつらい・・そして見えてくる八戸。八戸は2回自転車で来ている知った街である。おおおおおおおおれはかえってきたあああああ。しかまあ今回走ったルートの7割くらいはじつは走ったことあるんだけどな。

最終コーナーを立ち上がり踏み込む私の時速は60キロくらいでており発狂してファミリーマートにゴールした。

「おわったww」「ギア必要なし」「心のギアを上げていけ」「らくしょうだったな」と大ほら大会がはじまったw
そして健康ランドでお風呂に入ったらさくっと新幹線でかえった。

おわり。

ギアなんて必要なかった。心のギアをあげれば無段階変速である。

 

ご挨拶

小物系作成サークルこものけのWEBページを立ち上げました。

小物の使い方や役に立てる情報を発信できたら幸いです。

これからもこものけをよろしくお願いします。